こんにちは!vanbiです。
家づくりにおいて、間取りやキッチン設備にはこだわっても、意外と後回しになりがちなのが「インターネット環境(情報配線)」です。しかし、これらは壁の中に埋め込んでしまうため、「後から変更がきかない」という恐ろしいポイントでもあります。
今回は、2022年にセキスイハイム(スマートパワーステーション FR GREENMODEL)を新築した我が家のリアルなネットワーク環境を全公開します。
- 情報分電盤(THW2)のベストな設置場所は?
- 標準仕様のLANケーブルに潜む「罠」とは?
- 1階に勝手についていた謎のWi-Fi機器
これからセキスイハイムで建築される方、特にネット環境にこだわりたい方は必見です!

ネットワークの心臓部!2階の「THW2(情報分電盤)」
まず、我が家のネットワークの司令塔となるのが、情報分電盤「THW2」です。
これは外から引き込んだ「インターネット(光回線)」「電話」「テレビ回線」をここに集約し、各部屋へ分配するための重要なボックスです。

製品の正体と機能
図面上では『THW2』と書かれていますが、中身はアバニアクト製の「情報盤2WAY ATFタイプ」(以前は、NTTビジネスソリューションズ『まるちホームねっと』)という製品でした。
中には以下の機能が詰め込まれています。
- 1ギガ対応スイッチングHUB
- TV用分配器・ブースター
- ONUやルーター用電源(ACコンセント)

特徴的なのが、フタを開いて「トレイ(棚)」にできること。ここにONU(回線終端装置)やWi-Fiルーターを載せて収納できる仕組みになっています。

設置場所は「家の中心」が正解だった!
一般的に、この情報分電盤は「2階のウォークインクローゼット(WIC)の中」などに配置されることが多いです。しかし、我が家はあえて「家の中心にある書斎」に設置場所を変更しました。

理由はシンプルで、「Wi-Fiルーターを家の中心に置きたかったから」です。
その結果、鉄骨住宅ですが2階に置いた親機1台だけで、1階の端まで快適にWi-Fiが届いています。「メッシュWi-Fiが必要かな?」と心配していましたが、全く不要でした。
【後悔ポイント】LANケーブルの規格が「Cat5e」だった件
ここで、これから建てる方に注意喚起です。
セキスイハイム(2022年時点)の標準仕様のLANケーブルは、「カテゴリー5e(Cat5e)」でした。

正直、これを知ったときはガッカリしました。
Cat5eの最大通信速度は1Gbpsです。現状のネット利用には十分ですが、NTTフレッツ光クロスなどの「10Gbps回線」を契約しても、壁の中の配線がボトルネックになって性能を活かせません。
対策:将来を見据えるなら「空配管」を通そう
「将来は10G回線を使いたい」「最新規格のCat6AやCat7を入れたい」という方は、建築時に「空配管(からはいかん)」を施工してもらうことを強くおすすめします。
壁の中に空っぽの管を通しておけば、後から好きなLANケーブルを通すことができます。

1階に勝手についていた「コンセント型Wi-Fi」
入居して気づいたのですが、1階の納戸の中に、見慣れない機器が設置されていました。
これはアバニアクト製の「コンセント埋込型Wi-Fi APユニット」です。

営業さんによると、2022年頃のスマートパワーステーションから標準仕様になったそうです。
メーカー側の想定としては、「2階はメインルーター、届きにくい1階はこの埋込Wi-Fiを使ってね」ということなのだと思います。
ただ、前述の通り我が家は2階のメインルーターだけで全館カバーできているため、この機器は今のところ出番がありません。(むしろ、Wi-Fi混雑回避のために電源をオフにしています)
各部屋のLAN・テレビ配線計画
最後に、各部屋のコンセント配置について。我が家は「見た目より実用性」を重視して、全ての個室に情報コンセント(有線LAN+TV端子)を設置しました。
LDKにはあえて「2箇所」設置
特に工夫したのはLDKです。建築段階ではテレビを「東の壁」に置くか「南の壁」に置くか決めきれませんでした。後から長いLANケーブルや同軸ケーブルを這わせるのは見た目的にもホコリ的にもNGです。
そこで、「迷ったら両方つけちゃえ!」ということで、LDKには2箇所に情報コンセントを配置しました。
結果、模様替えの自由度も上がり、大正解でした。

まとめ:たかが配線、されど配線
建築前は「Wi-Fi届くかな?」「メッシュWi-Fi必要かな?」と心配ばかりしていましたが、蓋を開けてみれば「家の中心にルーターを置く」という基本を守るだけで十分快適でした。
ただし、LANケーブルのカテゴリー(Cat5e問題)だけは、後から変えるのが大変です。
これから建てる方は、設計担当者に「空配管」の検討や、THW2(情報分電盤)の場所をよく相談してみてくださいね。
誰かの参考になれば幸いです!




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