こんにちは!vanbiです。
セキスイハイムの全館空調「快適エアリー」を検討していると、真っ先に気になるのが「電気代って実際いくらかかるの?」という疑問ですよね。
ネットで検索すると「快適エアリー 電気代 高い」というワードがずらり。でも、出てくるのはカタログ値や一般論ばかりで、実際に住んでいる人の月別データはなかなか見つかりません。
我が家は2022年にセキスイハイム(スマートパワーステーションFR GREENMODEL)を建て、快適エアリーを丸3年使っています。今回、HEMSの履歴データを解析したところ、快適エアリー単体の消費電力量を月別で抽出することができました。
この記事では、直近1年間(2025年4月〜2026年3月)の快適エアリー単体のkWhデータと、家全体の電気収支をすべて公開します。
結論:快適エアリーは年間2,629kWh。家全体の約26%を占める
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 快適エアリー年間消費電力 | 2,628.8 kWh |
| 家全体の年間消費電力 | 10,175.0 kWh |
| 快適エアリーの占有率 | 25.8% |
| 年間買電額(実請求) | 95,628円 |
| 年間売電額(FIT 17円/kWh) | 99,823円 |
| 年間収支 | +4,195円(黒字) |
※買電額は関西電力「はぴeみる電」の実請求額(検針日ズレ補正済)。売電額はFIT単価17円×売電kWhで算出。快適エアリーのkWhはHEMSの回路別データから抽出。
家全体の年間消費電力量のうち、約4分の1を快適エアリーが占めています。残りの約75%は、エコキュート・LDKの照明や家電・2階の個別エアコン・IHヒーターなどです。なお、太陽光の自家消費分があるため、実際の支払電気代のうち何割が快適エアリー分かは厳密には切り分けできません。
太陽光+蓄電池との組み合わせにより、快適エアリーを含む家全体の年間電気収支は約4,000円の黒字です。
我が家の前提条件
電気代は家のスペックや生活スタイルで大きく変わります。ご自身の状況と照らし合わせてみてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住宅 | セキスイハイム SPS FR GREENMODEL(2022年建築) |
| 延床面積 | 約36坪(約119㎡) |
| 家族構成 | 3人家族(夫婦+子供) |
| 快適エアリー | 1階のみ採用(床下空調) |
| 2階空調 | 個別エアコン |
| 給湯 | エコキュート(オール電化・ガス代なし) |
| 太陽光パネル | 9.72kW |
| 蓄電池 | 12kWh(ニチコン製) |
| 電力プラン | はぴeタイムR(関西電力) |
| FIT売電単価 | 17円/kWh |
【月別データ公開】快適エアリーの消費電力と、家全体の電気代
直近1年間(2025年4月〜2026年3月)の月別データです。買電額は関西電力「はぴeみる電」の実請求額を、検針日のズレを補正してカレンダー月に合わせています。快適エアリーの消費kWhはHEMSの回路別データから抽出しました。
| 月 | 買電(実額) | 売電 | 月間収支 | 快適エアリー | 家全体 | 占有率 | 運転状況 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025年4月 | 4,726円 | 11,244円 | +6,518円 | 14.8kWh | 789.0kWh | 1.9% | 送風のみ |
| 2025年5月 | 4,161円 | 13,183円 | +9,022円 | 34.5kWh | 584.7kWh | 5.9% | 送風のみ |
| 2025年6月 | 6,657円 | 11,872円 | +5,215円 | 203.3kWh | 773.8kWh | 26.3% | 冷房開始 |
| 2025年7月 | 5,142円 | 13,736円 | +8,594円 | 383.0kWh | 913.7kWh | 41.9% | 冷房 |
| 2025年8月 | 5,960円 | 11,635円 | +5,675円 | 380.7kWh | 920.0kWh | 41.4% | 冷房 |
| 2025年9月 | 5,337円 | 7,911円 | +2,574円 | 257.2kWh | 774.2kWh | 33.2% | 冷房→送風 |
| 2025年10月 | 6,614円 | 6,332円 | −282円 | 50.6kWh | 612.0kWh | 8.3% | 送風のみ |
| 2025年11月 | 6,426円 | 4,963円 | −1,463円 | 30.9kWh | 594.9kWh | 5.2% | 暖房開始 |
| 2025年12月 | 15,755円 | 2,648円 | −13,107円 | 283.9kWh | 948.9kWh | 29.9% | 暖房(24時間) |
| 2026年1月 | 13,448円 | 2,791円 | −10,657円 | 452.0kWh | 1,202.6kWh | 37.6% | 暖房(24時間) |
| 2026年2月 | 11,867円 | 4,151円 | −7,716円 | 344.5kWh | 1,055.5kWh | 32.6% | 暖房(24時間) |
| 2026年3月 | 9,535円 | 9,357円 | −178円 | 193.6kWh | 1,005.6kWh | 19.2% | 暖房→送風 |
| 年間合計 | 95,628円 | 99,823円 | +4,195円 | 2,628.8kWh | 10,175.0kWh | 25.8% |
※月別表のkWhは小数第1位で丸めて表示しています。年間・季節別の合計は元データで集計しているため、表の単純合計とは0.1〜0.2kWh程度の差が出る場合があります。

冬に買電額が跳ね上がる一方で、快適エアリーの消費は夏とほぼ同等であることが分かります
快適エアリー「だけ」で、年間いくら電気を使うのか
今回、解析したHEMSのデータです。HEMSには【快適エアリー用①】という回路別の計測データがあり、ここから快適エアリー単体の消費電力を抽出できました。季節別にまとめると、以下のようになります。
| 季節 | 運転モード | 合計 | 月平均 |
|---|---|---|---|
| 春(4〜5月) | 送風のみ | 49.2 kWh | 24.6 kWh |
| 夏(6〜9月) | 冷房 | 1,224.2 kWh | 306.0 kWh |
| 秋(10〜11月) | 送風→暖房 | 81.6 kWh | 40.8 kWh |
| 冬(12〜3月) | 暖房24時間 | 1,273.9 kWh | 318.5 kWh |
この数字を見て一番驚いたのは、冬の暖房と夏の冷房がほぼ同じ消費電力だったことです。「快適エアリーは冬の電気代が高い」というイメージがありますが、快適エアリー単体で見ると、夏も冬もほぼ同じ(月平均300kWh台)。冬だけ電気代が跳ね上がる原因は、快適エアリーだけでなく、エコキュートの消費増加と太陽光の発電量低下が重なるためです。
一方、送風のみの春・秋は月25〜40kWh程度で、冷暖房時と比べるとかなり小さいです。送風モードであれば、電気代はほぼ気にならないレベルです。
季節別に解説:なぜ冬だけ電気代が高くなるのか
春(4〜5月):年間で最も電気代が安い「稼ぎ時」
5月の買電額はわずか4,161円。一方で売電額は13,183円と、年間最大の黒字幅(+9,022円)を記録しています。
快適エアリーは送風モードで運転しており、消費電力はたったの34.5kWh。家全体に占める割合もわずか5.9%です。日照時間が長く太陽光の発電量がピークに達するため、売電収入が一気に積み上がります。
窓を開けないため花粉やPM2.5を室内に入れないメリットもあります。「全館空調は春秋に無駄」と思われがちですが、送風モードなら消費電力をかなり低く抑えつつ空気環境を維持できるのは、快適エアリーの隠れた強みです。
夏(6〜9月):快適エアリーが家全体の4割を占めるが、太陽光がカバー
夏場は快適エアリーの消費が一気に増え、7月は383.0kWhで家全体の41.9%を占めます。快適エアリーが家の中で最も電気を食う設備になる季節です。
ただし、買電額は月5,000〜6,700円程度に収まっています。日照時間が長く太陽光の発電量が大きいため、冷房の消費を十分カバーしてくれるからです。7月は買電5,142円に対して売電13,736円で、+8,594円の黒字でした。
ただし、吹き出し口がない場所(我が家ではキッチン)は温度ムラを感じることがありました。この対策としてサーキュレーターを導入しています。

秋(10〜11月):赤字に転じる分岐点
10月は送風運転で−282円とほぼトントン。11月に暖房を入れ始めると売電が買電を下回り、−1,463円の赤字に転じます。快適エアリー自体の消費は30〜50kWhと控えめですが、日照時間が短くなり売電が減ることが影響しています。
冬(12〜3月):暖房フル稼働でも、快適エアリーだけが原因ではない
冬場は電気代が最も高くなります。12月の買電額は15,755円で年間の最大値を記録しました。
ここで重要なのは、快適エアリーだけが冬の電気代高騰の原因ではないという点です。
12月の消費内訳を見ると、快適エアリーは283.9kWhで、家全体(948.9kWh)の約30%。残りの約70%は、エコキュート・照明・家電・2階エアコンなどです。特にエコキュートは、冬場は水温が低いため沸き上げに多くの電力を消費します。
さらに、冬場は日照時間が短く太陽光の発電量が大幅に落ちるため、売電収入も減ります。「消費が増え、発電が減る」というダブルパンチが、冬の赤字の正体です。
12〜3月の4ヶ月間で赤字の合計は約31,658円。しかし、4〜9月の6ヶ月間で積み上げた黒字(約37,598円)がこれを上回るため、年間トータルでは+4,195円の黒字を維持できています。
快適エアリーの電気代だけでなく、乾燥やメンテナンスの手間まで含めた評価は、以下の記事にまとめています。

快適エアリーの電気代を抑える、我が家の3つの工夫
1. 春・秋は「空調オフ+送風オン」で運用
冷暖房が不要な季節は、空調の電源をオフにして送風(空気循環)ボタンだけをオンにしています。データの通り、送風のみの4〜5月は快適エアリーの消費が月15〜35kWh程度で、冷暖房時と比べるとかなり小さいです。体感温度も十分快適で、花粉の季節も窓を開けずに過ごせます。

2. 蓄電池の「グリーンモード」で太陽光発電を活用
我が家の蓄電池は「グリーンモード」で運用しています。これはセキスイハイム公式によると、発電した電気をできるだけ蓄電池に充電し、電気をなるべく自給自足するための運転モードです。
昼間に太陽光で発電した電気を家庭で使いつつ、余った分を蓄電池にため、夜間に放電して活用します。快適エアリーのように日中も常に電力を消費する設備とは、特に相性が良いと感じています。ただし、売電価格や契約プランによっては、グリーンモードが必ずしも光熱費面で最適とは限らない点には注意が必要です。

太陽光の発電(3.1kW)を家庭で使用しながら、余剰分を売電している様子が分かります。
HEMSが制御しており、日中に蓄電池が100%になるよう、午後に入ると蓄電が始まります。
3. 冬場は加湿器で「体感温度」を上げる
快適エアリーの暖房で室温24℃でも、湿度が30%台だと体感では寒く感じます。逆に、湿度を40〜50%に保てば、同じ24℃でもかなり暖かく感じます。加湿で体感温度を上げれば、暖房の設定温度を上げずに済む=電気代の節約につながります。
我が家ではダイニチのハイブリッド式加湿器を使って、湿度40〜50%をキープしています。

よくある質問(FAQ)
まとめ:快適エアリーは年間2,629kWh。冬は確実に電気代が上がるが、快適さは本物
HEMSの回路別データを解析して分かったのは、快適エアリーの消費電力は家全体の約26%であること。そして冬の暖房と夏の冷房の消費はほぼ同等で、冬だけ電気代が跳ね上がる主因は、エコキュートの消費増加と太陽光の発電量低下にもあるということです。
3年使った結論として、快適エアリーが向いている家庭、向いていない家庭はこういう家庭だと思います。
【向いている家庭】
- 太陽光・蓄電池をある程度載せる前提がある
- 冬に廊下や脱衣所が寒いのが嫌で、家全体を暖かくしたい
- 電気代が多少高くなっても、快適さを優先したい
【向いていない家庭】
- 太陽光や蓄電池は載せない予定
- 空調コストを最小化したい(使う部屋だけ冷暖房で十分)
- 初期費用をできるだけ抑えたい
見積もり段階では、少なくとも以下の3点は営業担当に確認しておくことをおすすめします。
- 太陽光なしの場合、年間の買電額はどの程度になるか
- 快適エアリーを1階のみ採用にした場合の費用感
- 冬場の暖房設定と電力消費の目安
これからセキスイハイムで家づくりを検討されている方の参考になれば幸いです。
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