【2025年実測】快適エアリーは夏効かない?外気40.5℃でも1階は26℃台・2階寝室のリアル

【2025年実測】快適エアリーは夏効かない?外気40.5℃でも1階は26℃台・2階寝室のリアル

こんにちは!vanbiです。

セキスイハイムの全館空調「快適エアリー」を検討していると、「夏は本当に涼しいの?」「2階は効くの?」という不安がつきまといますよね。空調の効き方は、カタログや営業トークだけではイメージしづらい部分だと思います。

我が家は2022年にセキスイハイム(スマートパワーステーションFR GREENMODEL)を建て、快適エアリーを丸3年使っています。2025年の夏は、屋外・床下・リビング・2階寝室の4地点にSwitchBotの温湿度計を設置し、温度を記録しました。この記事では、自宅の屋外センサーで40.5℃を記録した猛暑日などを含む2025年夏の実測データを、グラフと数字で公開します。

結論:快適エアリーの夏は
「1階は合格点・2階は別設計が必要」
  • 屋外センサーが40℃超えだった時間帯、リビングは26.5℃で推移(屋外との差 約14℃)
  • 夏本番のリビング温度、54.0%が24〜26℃帯に収まる
  • リビングが28℃を超えた時間は、夏本番期間でわずか1.6%
  • 床下温度は期間中の最大でも29.2℃(屋外40℃超えの瞬間は29.1℃)
  • 2階寝室は日中30℃超えだが、就寝時は個別エアコンで24.9℃に
  • 日中2階を使わない我が家の生活スタイルでは、「1階のみ快適エアリー採用」で結果的に問題なかった
目次

計測条件|我が家のスペックと4地点の設置場所

データの前提条件を先に明示しておきます。住宅スペックや設置場所で結果は変わるので、ご自身の環境と照らし合わせて読んでください。

スクロールできます
地域関西(省エネ基準地域区分 6地域)
住宅セキスイハイム スマートパワーステーションFR
GREENMODEL(2022年築・約36坪)
断熱性能長期優良住宅/C値1.97
家族構成3人家族(夫婦+子ども)
1階空調快適エアリー(冷房設定25℃基本)
2階空調個別エアコン(就寝時のみ稼働)
計測機器SwitchBot 温湿度計(4地点)
計測粒度15分おき
計測期間2025年6月25日〜9月29日(約3ヶ月)

4地点の設置場所は以下の通りです。

  • 屋外:直射日光の当たらない軒下
  • 床下:1階床下フィルターボックス上
  • リビング:LDKのテレビボード上
  • 2階寝室:ベッド横サイドテーブル上

なお、計測期間中にSwitchBotの電池切れや通信断によるデータ欠損があります。特に2階寝室は8/12〜8/27頃の約2週間分が欠損しており、夏ピーク時のデータが限定的なため、本記事の2階寝室に関する数値は参考値として読んでください。リビングは7/30早朝、床下は9/17以降にも欠損があります。ただし、それ以外の日のデータは猛暑日48日のうち多くを網羅しており、記事の主要な結論を支えるには十分な量が残っています。

なお、自宅屋外センサーの値は気象庁の地域観測値と完全に一致するものではありません(直射を避けた軒下での実測のため)。本記事の「40.5℃」等の数値は、あくまで自宅屋外センサーで記録された値として読んでください。「猛暑日48日」も同じく自宅屋外センサー基準です。

今回の計測には、SwitchBotの温湿度計を4台使いました。常に温度を記録できるので、「なんとなく暑い・寒い」ではなく、部屋ごとの温度差を数字で確認できます。我が家では屋外・床下・リビング・2階寝室に置いて、快適エアリーの効き方を見える化しました。入居後に「この部屋だけ暑い」「2階が冷えにくい」と感じている方にも、温湿度計での記録はかなりおすすめです。

【実測①】屋外センサー40.5℃の日、家の中は何度だったか

まず、期間中で屋外最高気温を記録した2025年7月30日の24時間推移を見てください。屋外センサーはお昼前から急上昇して16時台に40.5℃に到達しました。

2025年7月30日 屋外センサー40.5℃の猛暑日における屋外・床下・リビング・寝室の24時間温度推移グラフ
2025年7月30日(屋外センサーで40.5℃を記録した猛暑日)の4地点24時間温度推移。SwitchBot 4台・15分粒度の実測値

屋外が40℃を超えた時間帯(14〜16時台)、リビングは26.5℃で推移していました。屋外と家の中で約14℃の差です。同日の日中時間帯(8〜20時)のリビング平均は26.2℃で、最高でも瞬間的に28.1℃に触れた程度でした。

注目してほしいのは床下です。屋外が40.5℃に達した瞬間でも、床下は29.1℃。この日は約27〜29℃の範囲で推移しており、屋外の変動にほとんど引きずられていません。セキスイハイムの徹底した基礎断熱により屋外の影響を抑えられており、この床下温度の安定性が1階リビングの快適さに寄与していると考えています。

一方で、2階寝室は日中にかけて急上昇し、16時台には33.3℃まで達しました。ただし22時以降は25℃台まで下がっています。これは2階の個別エアコンを夜に稼働させているためで、快適エアリーでは2階をまかなっていないことがそのまま数字に出ています。

【実測②】リビングが28℃を超えた時間は、夏本番で1.6%

1日だけの数字だと「たまたまその日が涼しかった」可能性もあります。夏本番の2025年7月1日〜9月15日(リビングデータが最も揃っている期間)で、リビングの温度がどう分布していたかを集計しました。

2025年7月1日から9月15日までのリビング温度の出現頻度ヒストグラム
リビング温度の分布(2025/7/1〜9/15・15分粒度)。24〜26℃帯が54.0%で最頻帯、28℃以上はわずか1.6%
温度帯出現割合
24℃未満14.3%
24〜26℃54.0%(最頻帯)
26〜28℃30.0%
28〜30℃1.6%
30℃以上0.0%

この期間、リビングは98.3%の時間が28℃未満、そのうち68.3%は26℃以下に収まっていました。30℃以上は期間中ゼロでした。

「快適エアリーは夏効かない」という口コミを見かけることがありますが、少なくとも我が家では、快適に冷房が効いています。家庭ごとの間取り・吹出口配置・運用条件で結果は変わるので、他のご家庭にそのまま当てはまる保証はありません。あくまで一例として読んでください。

【実測③】3ヶ月の4地点推移|猛暑日48日のなかでも、室内は崩れなかった

次に、計測期間全体(6/25〜9/29)の日別最高温度を4地点すべてでプロットしたグラフです。

2025年夏 6月25日から9月29日までの4地点日別温度推移グラフ
2025年夏・約3ヶ月の4地点日別温度推移。
ピンクの帯が屋外の日最低〜最高気温の幅、青がリビング、オレンジが2階寝室、茶が床下の日最高温度

自宅屋外センサーが35℃以上を記録した日(本記事での「猛暑日」の定義)は、計測期間中に48日ありました。そのうち8日は38℃以上、7/30には40.5℃に達しています。

リビング(青線)は常に27〜28℃ラインに収まり、屋外センサーの猛暑にほぼ影響されていません。床下(茶線)も27〜29℃の範囲で安定しています。屋外の気温が揺れ動いても、家の中は別の気候の中にいるような安定性です。

【実測④】2階寝室の「日中30℃超え問題」と夜の快適さ

ここまで快適エアリーの1階の実力を見てきましたが、全館空調を検討している方が一番気になるのは「2階はどうなの?」だと思います。

我が家は間取り検討時に「1階のみ快適エアリー採用、2階は個別エアコン」を選びました。そのリアルがこのヒートマップに出ています。なお、2階寝室は8/12〜8/27頃の約2週間分データが欠損しているため、以下の数値は参考値として読んでください。

2階寝室の日付×時刻別温度ヒートマップ 夏本番期間の推移
2階寝室の時間帯別温度ヒートマップ。
横軸が日付、縦軸が時刻。赤ほど高温、青ほど低温。
日中(9〜18時)に30℃超えの赤ゾーンが広がる一方、就寝時間(22〜翌7時)は青〜緑に収まる

時間帯別の寝室温度を、7/1〜9/15の平均値と最高値でまとめると以下のようになります(8月中旬の欠損期間を除く)。

スクロールできます
時間帯寝室平均寝室最高同時刻の
リビング平均
00〜06時24.9℃32.2℃ ※26.5℃
06〜09時25.6℃31.4℃26.1℃
09〜12時29.7℃33.6℃24.8℃
12〜15時31.2℃33.6℃24.9℃
15〜18時31.6℃34.0℃24.8℃
18〜21時28.4℃33.7℃24.4℃
21〜24時25.4℃33.0℃24.2℃

※00〜06時の最高32.2℃は、個別エアコンを切ったまま外出した日のピーク値で、通常の就寝時の値ではありません。エアコンを稼働させていた多くの夜では、この時間帯の寝室は24〜26℃台に収まっています。平均値24.9℃が実態に近い値です。

日中(9〜18時)の寝室は平均30〜32℃、最高34℃まで達します。これは個別エアコンを止めている時間の温度なので、そのまま「2階が暑い」ことを意味するわけではありません。

就寝時間帯の寝室温度を、上の表の00〜06時(平均24.9℃)と21〜24時(平均25.4℃)を合わせて集計すると、就寝時間の寝室平均は約25℃です。寝る前に個別エアコンを入れれば、朝まで十分快適に眠れる温度に落ち着きます。

「1階のみ快適エアリー」を選んだ過去の自分への答え合わせ

セキスイハイムでは、快適エアリーを「1階のみ」「1階+2階」で選べます。我が家は1階のみを選んで、2階は個別エアコンにしました。当時は「費用を抑えたい」「日中2階に人がいないから」という理由でしたが、3年使ってこのデータを見た今、日中2階を使わない我が家の生活スタイルに限っては、この判断は結果的に問題ありませんでした。

理由は2つあります。

  • 日中2階に人がいないなら、24時間運転する快適エアリーを2階にも回すのは電気代のムダ
  • 就寝時間だけ個別エアコンを稼働させれば、2階は十分快適な温度に収まる

我が家の具体的な2階エアコンの運用は、就寝の30分前(20時頃)に冷房26℃で予冷を開始し、そのまま朝まで稼働させるパターンです。スマートリモコンで自動化しているため手間はかかりません。

ただし、これは「日中2階に人がいない家庭」の場合です。2階に書斎や子ども部屋があって日中使うご家庭なら、2階も快適エアリーにする検討価値は十分あります。ご自身のライフスタイルに合わせて判断してください。

【実測⑤】床下の温度は期間中29.2℃が最大だった

今回の計測で個人的に意外だったのが、床下温度の安定性でした。

床下フィルターボックス上に設置したSwitchBot温湿度計
床下フィルターボックス上に設置したSwitchBot温湿度計。床下の温度を計測
屋外温度と床下温度の相関を示す散布図
屋外温度と床下温度の関係(15分粒度の全データ)。屋外が40℃を超えても、床下は29.2℃が期間中の最大値

散布図の縦軸は床下、横軸は屋外の温度です。計測期間中、床下温度の最大値は29.2℃でした。屋外が40.5℃に達した7/30の時点でも床下は29.1℃で、期間を通じて29℃台前半のラインを超えませんでした。

この床下の安定性は、基礎コンクリートの熱容量、床下空間の断熱構造、快適エアリーの冷気循環などが合わさった結果と推測しています。個別の要因の寄与度までは今回のデータでは切り分けられませんが、少なくとも「屋外の変動がそのまま床下に伝わらない」ことは数字で確認できました。

快適エアリーは、第1種換気の熱交換器で外気と室内空気の熱を交換し、フィルターで清浄したうえで床下空間から各部屋に供給する仕組みです。屋外が40℃でも床下が29℃なら、各部屋に送る空気の「下地温度」は常に安定しています。これが猛暑日でもリビングの温度が崩れない理由の一つだと考えています。

夏の快適エアリーで「困ったこと」3つ

1階の快適性ばかり書いてきましたが、我が家でも夏に困った場面はあります。正直に3つ書きます。

1. 吹出口のない場所(キッチン)の空調ムラ

快適エアリーは床下から冷気を吹き出す方式なので、吹出口の数と配置で効き方に差が出ます。我が家の場合、キッチンは冷気が届きにくくて、夏の調理中にモワッとした空気感がありました。

この問題は、サーキュレーターを導入することで解決しました。cadoのSTREAM 1800を使っていますが、約3万円で空調ムラがかなり軽減されたので、費用対効果は高いと感じています。

2. 帰宅直後の一時的な暑さ

日中の外出中に冷房設定を緩めていると、帰宅直後の数十分は少し暑く感じることがあります。ただしこれはほぼどの空調方式でも同じで、快適エアリー固有のデメリットではありません。タイマー運転で帰宅30分前から稼働を強めれば解決します。

3. フィルター清掃の頻度

夏は冷房で稼働時間が長いぶん、フィルターが汚れやすくなります。清掃箇所が床下にあるぶん、しゃがみ込む動作が必要になるので、個別エアコンと比べると体力的にそれなりに面倒です。

夏に1階のみの快適エアリーが向く家庭・向かない家庭

今回の実測データを踏まえて、夏に1階のみの快適エアリーが向く家庭・向かない家庭を整理します。

1階のみの快適エアリーが向く家庭・向かない家庭

【1階のみの快適エアリーが向く家庭】

  • 1階LDKで28℃未満の安定した温度で過ごしたい
  • 日中2階に人がほぼいない(就寝時だけ2階を冷やせば足りる)
  • 2階快適エアリー費用(数十万円)より、2階個別エアコンの方がコスパが良いと考える
  • 就寝前のエアコン操作(スマートリモコン自動化含む)を許容できる

【1階のみの快適エアリーが向かない家庭】

  • 日中2階の書斎や子ども部屋をよく使う(2階も快適エアリーにする判断が必要)
  • 家族が2階中心の生活(LDKより2階で過ごす時間が長い)
  • 2階の個別エアコンを別途管理するのが面倒に感じる
  • 初期費用を最小限に抑えたく、個別エアコンだけで済ませたい

まとめ|快適エアリーの夏は「1階は合格点・2階は別設計」

2025年夏の3ヶ月、4地点の温度を実測して分かったことを改めて整理します。

  • 屋外センサーが40.5℃の猛暑日でも、リビングは26℃台で推移(屋外との差 約14℃)
  • 夏本番期間のリビング温度、98.3%の時間が28℃未満
  • 床下は期間中の最大が29.2℃。屋外の変動をほとんど受けていない
  • 2階寝室は日中30℃超えだが、就寝時は個別エアコンで平均25℃前後
  • 日中2階を使わない我が家の生活スタイルでは、「1階のみ快適エアリー採用」で結果的に問題なかった

セキスイハイムで家づくりを検討している方に伝えたいのは、「夏の快適エアリーの1階の効きは、数字で裏付けられる」ということです。カタログや営業トークだけでは伝わらない具体性は、実測でしか出せません。

一方で、2階の扱いは別問題として設計段階で意識する必要があります。「家族が日中どこで過ごすか」を冷静に見積もって、1階のみか1階+2階かを判断してください。この判断は、入居後の快適性と電気代の両方に長く影響します。

電気代の詳細、乾燥対策、総合的な満足度についてはそれぞれ別記事にまとめています。合わせて参考にしてください。

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この記事を書いた人

関西在住、40代のサラリーマン。妻と息子の3人家族。
「知恵と工夫で生活の質(QOL)を最大化する」をテーマに、セキスイハイムで建てた注文住宅、こだわり抜いたガジェット、資産形成の実体験を記録中。

私の成功談(と、痛い失敗談)が、同じように「賢く、豊かに暮らしたい」と願うあなたのヒントになれば幸いです。

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