こんにちは!vanbiです。
クレジットカードを選ぶのって難しいですよね…!
Marriott Bonvoy Amexが2025年8月21日に特典・サービスを拡充し、年会費を改定することとなりました。主な改定内容は以下のとおりです。
目次
Marriott Bonvoy Amexプレミアムカードの改定内容
項目 | 改定前 | 改定後 (2025年8月〜) | 変更点 |
年会費(税込) | 49,500円 | 82,500円 | ⤵ 33,000円の値上げ |
無料宿泊特典 (年間決済条件) |
150万円以上 | 400万円以上 | ⤵条件が250万円増加 |
無料宿泊特典 (ポイント上限) |
50,000 P | 75,000 P (最大90,000 Pまで拡張可) |
✨ 利用価値が大幅アップ |
プラチナエリート 会員資格 |
年間400万円 | 年間500万円 | ⤵条件が100万円増加 |
家族カード年会費 (2枚目〜) |
24,750円 | 41,250円 | ⤵16,500円の値上げ |
ダイニング特典 | (特になし) | ポケットコンシェルジュ (年間最大1万円CB) |
✨ 新規特典が追加 |
特に大きな変更点を詳しく見ていきます。
年会費の大幅な引き上げ
最も大きな変更点は、年会費が49,500円(税込)から82,500円(税込)へと大幅に引き上げられたことです。この新しい年会費は、2025年11月以降に請求される年会費から順次適用されるため、それ以前に更新された場合は、年会費の引き上げが少しだけ先延ばしされます。
また、家族カードも1枚目は引き続き無料ですが、2枚目以降の年会費が24,750円(税込)から41,250円(税込)に値上げとなります。私の場合は、自分と妻の2枚のみであるため、影響はありませんが、41,250円って従来の本会員に匹敵する価格であるため、ビックリしてしまいますよね…
無料宿泊特典の条件変更と価値向上
カード継続時にもらえる無料宿泊特典にも大きな変更がありました。
- 獲得条件の大幅上昇: これまで年間150万円以上のカード利用で付与されていましたが、今後は年間400万円以上の利用が必要となります。
- 特典価値の向上: 無料宿泊に利用できるポイントの上限が50,000ポイントから75,000ポイントに引き上げられました。さらに、自身の保有ポイントを最大15,000ポイントまで追加して、最大90,000ポイント相当のホテルに宿泊できるようになり、よりラグジュアリーなホテルを選択肢に入れられるようになります。
無料宿泊得点は、改悪でもあり、改善でもあるかなと思います。正直なところ、特典獲得の条件が年間400万円以上に引き上げられたのは、かなりの「改悪」と言わざるを得ません。
ただ、個人的に「改善」だと感じているのが、特典で泊まれるホテルの上限が最大90,000ポイントにアップした点です。
最近、人気のホテルに週末泊まろうとすると、「65,000ポイントじゃ全然足りない…」なんて経験はありませんか?インバウンド需要の増加やインフレの影響で、魅力的なホテルの必要ポイント数はどんどん上がっています。
今回の変更で上限が90,000ポイントになったことで、今まで諦めていたワンランク上のホテルや、憧れのラグジュアリーホテルを選ぶこともできるようになりました。宿泊先の選択肢が大きく広がる、とても嬉しいニュースだと感じています。
プラチナエリート資格の獲得条件変更
カード利用で得られるMarriott Bonvoyの上級会員資格「プラチナエリート」の獲得条件も変更されました。
- 改定前:年間400万円以上の利用
- 改定後:年間500万円以上の利用
既存会員向けの経過措置として、2025年8月20日時点でカードを保有している会員は、2025年中に限り、改定前の条件である年間400万円の利用でプラチナエリート資格を達成できます。
年間500万円以上のカード利用は、相当な金額でありメインカードとして使ってほしいという、カード会社の意図をすごく感じます。
新しいダイニング特典の追加
新たに、厳選されたレストランの予約サービス「ポケットコンシェルジュ」でのダイニング特典が追加されました。
- 特典内容: 対象レストランの利用で、毎回20%のキャッシュバック(半年ごとに最大5,000円、年間で最大10,000円)が受けられます。
ポイントプログラムの一部変更
- 事業用決済のポイント付与対象外: 2025年10月28日以降、仕入れや広告費などの事業用決済はポイント付与の対象外となります。
- 公共料金などのポイント還元率: 一部の公共料金や税金の支払いにおけるポイント還元率が引き下げられます。
カードデザインの刷新
カードのデザインも一新され、新しいデザインのカードが発行されるようになりました。
噂によると、アメリカで発行されているMarriott Bonvoy Brilliantカードがメタルカード(金属カード)であり、カード券面がBrilliantカードと同じであることからメタルカードかもしれないと思われましたが、どうやら普通のプラスチックカードのようです。(残念⤵)
誰にとって「改悪」で、誰にとって「改善」か
今回の改定は、年会費の大幅な値上げや特典獲得のハードルが上がったことから、特に年間決済額が400万円に満たない利用者にとっては「改悪」しかありません。
一方で、年間500万円以上の決済があり、無料宿泊特典をより価値の高いホテルで利用したいと考える利用者や、プラチナエリート資格の維持を目指すユーザーにとっては、特典の価値向上という「改善」の側面もあります。
そもそも、Marriott Bonvoy Amexが求めている利用者の属性は、以下のような方だと思います。
マリオット系列ホテルを積極的に利用する旅行者・経営者
- 土日祝日を問わずマリオット系列ホテルに泊まる方: プラチナエリート資格の客室アップグレードや、朝食無料の特典などは、土日祝日だけしか旅行しない(例えば、私のような)方では、十分にベネフィットを享受することができません。
プラチナエリート資格を有効に活用するには、平日の出張でマリオット系列のホテルに宿泊するような経営者やビジネスマンであったり、土日祝日などの繁忙期ではない期間に、積極的にマリオット系列ホテルを利用する旅行者であるはずです。 - プラチナエリート維持やライフタイムプラチナを目指す方: ライフタイムプラチナ(10年間のプラチナエリート維持と600泊の実績)を目指す方にとっては、毎年15泊分の宿泊実績を得られるMarriott Bonvoy Amex以外のクレジットカードの選択肢は無いと思います。
ただ、こちらも前述のとおり、マリオット系列ホテルが好きで好きでたまらない利用者をターゲットにしているのであって、無料宿泊分やポイントを利用した宿泊しかしない利用者はターゲットの範囲外であると思います。 - 年間500万円以上のカード決済能力:今後、プラチナエリート資格を得るには、年間500万円のカード利用が必要です。これは月平均で約42万円の決済額となり、日常的な支払いに加え、出張費や交際費、高額な買い物などをMarriott Bonvoy Amexに集約できるだけの安定した高い収入と支出がある個人や個人事業主が想定されます。
大型キャンペーンの弊害
今回のMarriott Bonvoy Amexの改定に驚いた方も多いでしょう。しかし冷静に振り返ってみると、そもそも「年間150万円の利用で無料宿泊特典」という今までの条件自体が、破格のサービスだったと言えます。
この背景には、クレジットカード会員を増やしたいAmexと、自社ホテルのファンを増やしたいマリオット側、両社の思惑が完全に一致した「戦略的なキャンペーン」という側面があったのではないでしょうか。いわば、将来の優良顧客を獲得するための先行投資のような施策だったと推測されます。
さらに、ホルダーの急増に拍車をかけたのが、強力な「ご紹介プログラム」の存在です。かつては紹介が1件成立するごとに、紹介者へ30,000ポイント(※現在は5,000ポイントへ減額)が付与されるという、大盤振る舞いとも言える内容でした。
その結果、多くのインフルエンサーやブロガーがこぞってカードの魅力を発信。SNSやインターネット上でMarriott Bonvoy Amexは「持つべき一枚」として大きく取り上げられ、その熱狂がカードホルダーの爆発的な増加につながりました。
私の選択は…解約!
今回のMarriott Bonvoy Amexのサービス改定を受け、多くの方がカードの継続を悩んでいるのではないでしょうか。熟考の末、私の選択は…「解約」です。理由はいくつかありますが、突き詰めると「私とプラチナエリートの価値観が合わなかった」という点に尽きます。
私にとってホテルステイは、日常を離れた年に数回の「特別な時間」です。だからこそ、その体験には一切妥協したくありません。
食事は、その旅行先ならではのレストランで楽しみたい。ラウンジで手軽に済ませるのではなく、その旅の目的の一つとして、こだわりのお店を予約したいと考えています。お部屋は、自分で選び抜いた空間に泊まりたい。「アップグレードされたらラッキー」という不確実な期待に任せるより、予約の段階で「絶対にこの部屋がいい」というこだわりの部屋(例えば、オーシャンビューや露天風呂付き客室など)を自分で選びたいです。
もちろん、プラチナエリートの特典は素晴らしいものです。しかし、その真価が発揮されるのは、やはり出張などで曜日を問わず頻繁にマリオット系列ホテルを利用する方なのだと思います。私のように、年に数回、無料宿泊特典やポイントを使って宿泊しかしないユーザー向けではないということです。
私がMarriott Bonvoy Amexの次に選んだカード
「では、今はどのカードを使っているの?」と気になる方もいるかもしれません。
私がMarriott Bonvoy Amexを解約した現在、メインカードとして利用しているのは「三井住友カード プラチナプリファード」です。
旅先での特別な体験価値を追求するカードよりも、日々の生活での実用性や実利を最大化するカードの方が私にあっているな、と感じています。
- 「クレカ積立」で資産形成ができること:クレジットカードで積立投資(NISA)ができ、さらに最大3%のVポイントが付与されることが最大の理由です。
- ポイントに特化した高い還元率: 普段のお買い物でVポイントがザクザクたまる「ポイントを貯める」ことに特化したカード。貯まったVポイントは、お買い物で使うのも悪くはないのですが、SBI証券でポイントを使って投資信託(NISA)する使い方が、一番心地が良いです。
- どこでも使える決済力と安心感:国際ブランドがVISAであり、iDも搭載されているため、国内外ほとんどのお店で支払いに困ることがありません。PayPayでも支払い方法としてVISAカードは利用することができ、まさに「どこでも使える」という安心感は、メインカードとして非常に重要です。
特定のホテルに縛られることなく、日々の決済からコツコツと資産形成やお得を追求したい。今の私には、そんな価値観がフィットしています。
Marriott Bonvoy Amexの解約から、現在使っている三井住友カード プラチナプリファードの話をさせていただきました。三井住友カード プラチナプリファードを使ってみたい!という方は、ぜひコメントをお寄せください!
以上、誰かの参考になれば幸いです!