「iPhone 16 Pro Maxで十分」だった僕が、再びカメラを手に取った理由。フルサイズを知るからこそ選んだ「RICOH GR IV」

さらば、iPhone。僕が「RICOH GR IV」を選んだ理由

【2025年12月 追記】
この記事で紹介したRICOH GR IVですが、実際に子供撮りで使い込んだ結果、AF性能などに悩みを感じ、SONYのフルサイズ機「α7C II」に買い替えました。

「なぜスナップ最強のGRを手放したのか?」「α7C IIにして何が変わったのか?」そのリアルな経緯は以下の記事で詳しく解説しています。

目次

最近、カメラ持ち歩いていますか?

こんにちは!vanbiです。
僕のメインカメラは「iPhone 16 Pro Max」でした。

「スマホのカメラで十分すぎるほど綺麗に撮れる」
「そして、いつでも手元にある手軽さが最強だ」

本気でそう思っていました。

かつてはSONYの「NEX-5」から始まり、「RX100M3」、そしてCanonのフルサイズ機「EOS-RP」まで使ってきたにもかかわらず、です。

ではなぜ、そんな僕が今、新しいカメラ「RICOH GR IV」を購入したのか。

それは、iPhoneの手軽さに慣れきった身体でも、カメラ専用機の「空気感」や「解像感」がどうしても忘れられなかったからです。

この記事は、

  • かつて本格的なカメラに夢中だった
  • けれど、重さや手間からスマホ撮影が中心になった
  • でも、どこかでスマホの写真に満足しきれていない

そんな、僕のようなあなたにきっと響く話だと思います。

僕がフルサイズ機を手放し、iPhoneを選んだ理由

カメラ好きなら一度は憧れる「フルサイズ」。
僕もEOS-RPを手にしたとき、その「空気感」や「解像感」に感動しました。

しかし、常に身軽でいたい僕にとって、現実は甘くありませんでした。

  • 「重い・かさばる」:レンズと合わせれば、カバンの中でずっしりと存在感を放ちます。
  • 「持ち出すのが面倒」:子供とのお出かけでは荷物が多く、カメラは真っ先に「置いていくもの」になりました。
  • 「iPhoneが優秀すぎた」:iPhone 16 Pro Maxのカメラは、日中の撮影なら十分すぎるほど綺麗に撮れます。ポートレートモードも自然で、「それなり」ではなく「かなり良い写真」が撮れるようになりました。

こうして使用頻度が減ったフルサイズ機は、防湿庫の中で眠る日が続き、やがて手放すことに。そのときは、「もう僕にはiPhoneで十分だ」と思っていました。

忘れられなかった写真の「空気感」

iPhoneでの写真生活は快適でした。撮りたい瞬間に、ポケットから取り出してすぐ撮れる。
それだけで満足できるはずでした。

けれど、撮った写真を見返すたび、心のどこかで小さな「物足りなさ」を感じていました。

それは、フルサイズ機で撮ったときに感じた、あの「空気感」「立体感」

ピントが合った部分のシャープさと、背景のとろけるようなボケ。
スマホが「計算して作り出すボケ」とは明らかに違う、レンズと大型センサーだけが生み出す「本物の写り」です。

iPhoneの写真は「記録」としては完璧。
でも、その瞬間の「情緒」までは写しきれない。
カメラ専用機を知ってしまった人なら、この感覚、きっと分かると思います。

なぜ「RICOH GR IV」だったのか? そして感じた「不安」

「手軽さはiPhone並み」
「でも、写りはiPhoneを圧倒している」

このワガママな条件を満たすカメラを探して、最終的に辿り着いたのが「RICOH GR IV」でした。

理由は、この3つです。

1. 持ち出す面倒さをゼロにする「サイズ」

RICOH GR IVはTシャツのポケットにも入ります。
カバンの中でもかさばらないから、「持っていくかどうか悩む時間」そのものが消えます。
iPhoneと同じ感覚で「とりあえず持っていく」ことができるんです。

2. スマホとは一線を画す「画質」

この小さなボディに、APS-Cという巨大なセンサーが搭載されています。
自然なボケと圧倒的な解像感を両立できるのは、このカメラの特権です。

3. 「単焦点」という潔さ

ズームができない潔さ。
だからこそ、自分が動いて構図を決めるしかない。
手の届く範囲、目の届く景色を丁寧に切り取る──それが、後から写真を見返したときに、その瞬間をリアルに思い出させてくれるのです。

iPhone 16 Pro Maxは良くも悪くも、全てにピントと光が均一に当たっていて綺麗に撮れます。
RICOH GR IVは、やっぱり(光の)空気感や解像感が抜群

4. …ただ、使い始めて数日で、正直「不安」も感じました。

それは、iPhoneの快適さに慣れすぎていたからです。
iPhone 16 Pro Maxの大きくて美しい画面を見慣れた目には、RICOH GR IVの液晶が小さく、画角がつかみにくいと感じます。さらに、オートフォーカスもワンテンポ遅い。ピントが合うまでの「間」があるんです。

「このカメラで、元気に動き回る子供を撮れるだろうか?」

センサーサイズが生む画質の良さは本物です。でも、その代わりにiPhoneの「快適さ」を手放すことになる。

これから撮りたいもの(と、カメラとの向き合い方)

それでも、僕がこのRICOH GR IVで撮りたいものは変わりません。
それは、「子供と家族の日常」です。

iPhoneでは「記録」としてしか残せなかった何気ない瞬間の「空気感」。

たしかに、AFの遅さや液晶の見づらさから、決定的瞬間を逃すこともあるでしょう。
iPhoneのように「100点満点の便利な道具」ではありません。

それでもRICOH GR IVには、不便さを受け入れてでも使いたくなる「何か」があります。
重い機材から僕を解放し、「写真を撮る楽しさ」そのものを思い出させてくれる。
そんな、最高の相棒になりそうです。

【追記】不安が的中…結局、α7C IIへ買い替えました

……と、この記事を書いた当初は「不便さも愛そう」と決意していました。
しかし、実際に元気な息子を撮り続ける中で、「GR IVの顔・瞳AFの精度」や「28mm単焦点の難しさ」といった壁にぶつかり、最終的にはSONY α7C IIへ買い替える決断をしました。

「スナップシューター」としては最高のGR IVですが、「子供撮りカメラ」としてはどうだったのか。
苦渋の決断に至った理由は、以下の記事で赤裸々に語っています。

まとめ

もしあなたが、かつての僕のように
「カメラは重い、でもスマホじゃ物足りない」
というジレンマを抱えているなら。

RICOH GR IVは、その答えの一つになるかもしれません。

ただし、これはiPhoneの上位互換ではありません。
手に入るのは「圧倒的な画質」と「所有する喜び」。
その代わりに、「快適なAF速度」や「大きな液晶」は手放すことになります。

僕は、この少し不便な相棒と、これからじっくり付き合っていこうと思います。
このレビューが、あなたのカメラ選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

関西在住、40代のサラリーマン。妻と息子の3人家族。
「知恵と工夫で生活の質(QOL)を最大化する」をテーマに、セキスイハイムで建てた注文住宅、こだわり抜いたガジェット、資産形成の実体験を記録中。

私の成功談(と、痛い失敗談)が、同じように「賢く、豊かに暮らしたい」と願うあなたのヒントになれば幸いです。

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