こんにちは!vanbiです。
梅雨に入ると、毎年こんな声を聞きます。「洗濯物が乾かない」「部屋がなんとなくジメジメする」「全館空調って、除湿はちゃんと効くの?」。
我が家はセキスイハイム GREENMODELで、1階は快適エアリー(全館空調)です。3年住んでみて、梅雨のエアリーには「ちゃんと効いているところ」と「正直そこまでではないところ」の両方があるな、と感じています。
そこで今回は、感想だけで終わらせないように、温湿度計(SwitchBot)を室内・屋外・床下の3か所に置いて、さらにHEMSで回路ごとの電気代まで記録しました。「梅雨に快適エアリーは除湿できるのか?」を、実測データで確かめてみます。
結論:梅雨の快適エアリーは「除湿は効くが、カラッとはしない」
- 快適エアリーは梅雨でも、外気から絶対湿度で約2〜3割の水分を抜いている(梅雨末期で約28%)。除湿はちゃんと効いている。
- ただし相対湿度は60%前後までしか下がらない。温度を保ったまま除湿する「再熱除湿」方式とは案内されておらず、除湿を優先すると涼しくなりきらず、冷房を優先すると湿気が残る、というトレードオフがある。
- むしろ本当の強みは温度の安定。外気40.5℃の日でも、室内は26.5℃だった。
- 洗濯物の完全乾燥は、浴室乾燥機(電気式)を併用。梅雨の電気代は月およそ1,800円台。
- 3年間、梅雨にカビや結露で困ったことはない。絶対湿度が低く保たれているのが大きいと思う。
我が家のエアリーと、今回の測り方
数字の前提を、先に書いておきます。
| 住まい | セキスイハイム GREENMODEL(2022年建築・居住中) 1階は快適エアリー、2階は各部屋ごとのエアコン |
| 温湿度の測定 | SwitchBotの温湿度計を「リビング」「屋外」「床下」の3か所に設置。 15分ごとに記録 |
| 屋外センサー位置 | 2階ベランダの日陰(直射日光は当たらない場所)。 我が家まわりの外気の目安 |
| 電気のデータ | HEMS(スマートハイム・ナビ)から、回路ごとの消費電力・電気代を取得 |
| 測定期間 | 2025年6月25日〜9月29日(梅雨の後半〜夏) |
※ データは2025年6月25日からなので、6月上旬の梅雨入り直後は含みません。「梅雨の後半〜夏」の実測である点だけ、ご了承ください。

これで「外の空気が、室内でどれだけ除湿されているか」を比べた。
ちなみに、今回の計測で使った温湿度計はこちらです。
【湿度実測】梅雨に、快適エアリーは除湿できているのか
まずは月ごとの平均値です。室内(リビング)と屋外を、相対湿度と絶対湿度(空気1立方メートルあたりの水分量)の両方で並べてみました。除湿がされているかを正しく確認するには、相対湿度だけでなく絶対湿度を見るのがポイントです。
| 2025年 | 室内 相対湿度 | 外気 相対湿度 | 室内 絶対湿度 | 外気 絶対湿度 |
|---|---|---|---|---|
| 6月(梅雨末) | 63.0% | 67.4% | 14.7 g/m³ | 19.1 g/m³ |
| 7月 | 62.1% | 65.5% | 14.5 g/m³ | 20.7 g/m³ |
| 8月 | 62.2% | 68.8% | 14.9 g/m³ | 21.7 g/m³ |
| 9月 | 62.6% | 68.1% | 14.4 g/m³ | 19.2 g/m³ |
相対湿度だけを見ると、室内62%・外気67%で「そんなに変わらないじゃないか」と思えてしまいます。でも絶対湿度を見ると、話が変わります。室内は14〜15 g/m³なのに、外気は19〜22 g/m³。空気に含まれる水分そのものは、室内のほうがはっきり少ないんです。
梅雨末期(6月25日〜7月15日)の平均で計算すると、外気20.1 g/m³ → 室内14.5 g/m³。外の空気から、だいたい28%ぶんの水分を抜いている計算になります。エアリーは、ちゃんと除湿してくれています。


では、なぜ「ジメジメ感」は残るのか
除湿できているのに、相対湿度は60%前後までしか下がらず、「カラッと」まではいきません。

エアコンの除湿には、大きく2つの方式があります。冷やした空気をそのまま戻す「弱冷房除湿」と、冷やした空気を温め直してから戻す「再熱除湿」(温度を保ったまま、湿気だけ抜く方式)です。気になって公式サイトやネットの情報をひと通り調べてみましたが、快適エアリーの除湿が「再熱除湿」だという記載は、どこにも見当たりませんでした。除湿能力の高さはうたわれていても、方式が再熱除湿だとは書かれていないんです。
我が家の実測では、外気が90%まで上がった朝でも室内は69%、平常時は62%前後でした。つまり快適エアリーの除湿は、「60%前後まで下げる」あたりが現実的なライン。温度はそのままに40〜50%までカラッと、というのは、もともと狙いにくい機種なのだと思います。
| 梅雨の朝 (2025/6/25 6:15) | 温度 | 相対湿度 | 絶対湿度 |
|---|---|---|---|
| 屋外 | 25.3℃ | 90% | 21.1 g/m³ |
| 床下 | 24.8℃ | 79% | 18.0 g/m³ |
| 室内(リビング) | 26.3℃ | 69% | 17.1 g/m³ |
「なんとなく除湿しきれていない気がする」という普段の体感は、気のせいではありませんでした。エアリーの除湿は60%前後で頭打ち。数字で見えて、ようやく腑に落ちました。
ちなみにこの60%前後、梅雨が明けても続きました。真夏の8月も、室内はずっと60〜62%のまま。ジメジメは「梅雨だけの問題」ではなかった、というのが実測のもうひとつの発見です。
【室温実測】真夏でも室内25℃台。本当の強みは温度の安定
湿度よりも、エアリーの真価は温度の安定にあると感じています。月ごとの平均室温がこちらです。
| 2025年 | 室内(リビング) | 外気 | 床下 |
|---|---|---|---|
| 6月 | 25.1℃ | 29.1℃ | 25.3℃ |
| 7月 | 25.2℃ | 31.1℃ | 26.8℃ |
| 8月 | 25.5℃ | 31.0℃ | 27.2℃ |
| 9月 | 24.9℃ | 28.7℃ | 27.0℃ |
外気が29〜31℃で動いても、室内はずっと25℃台。いちばん驚いたのは、外気がこの夏の最高40.5℃を記録した2025年7月30日の15時45分。このとき室内(リビング)は26.5℃でした。外と中で14℃の差です。床下が室内と外気の中間(25〜27℃)にあることからも、エアリーが床下を通して家じゅうに空気を回しているのが分かります。
外気40.5℃のときの室温については、夏に絞って別の記事で詳しく書いています。よかったらこちらもどうぞ。

【部屋干し】梅雨の洗濯物は、結局「浴室乾燥機」が頼り
ここまで見てきたとおり、エアリーは家全体をゆるく除湿してくれますが、相対湿度60%前後だと、洗濯物を「完全に」乾かすには少し足りません。生乾きのにおいは避けたい。そこで我が家は、梅雨の洗濯物は浴室乾燥機(電気式)で4時間かけて、しっかり乾かしています。家全体の湿気はエアリーにまかせて、乾かしたい洗濯物だけ浴室乾燥に集中させる、という分担です。

気になる電気代を、HEMSの回路別データから出してみました。浴室乾燥機の月別がこちらです。
| 2025年 | 浴室乾燥機の使用量 | 電気代の目安 |
|---|---|---|
| 3月(花粉期) | 230.1 kWh | 約6,877円 |
| 4月(花粉期) | 237.3 kWh | 約7,563円 |
| 6月(梅雨) | 65.9 kWh | 約1,855円 |
| 7月 | 14.2 kWh | 約423円 |
梅雨の6月で、月およそ1,800円台。1回4時間の浴室乾燥を、2〜3日に1回まわすくらいのイメージです。部屋干しのコストとしては、まあ許せる範囲かなと思っています。
意外だったこと:浴室乾燥は「梅雨」より「冬〜春」のほうが電気を食う
この表でいちばん意外だったのが、浴室乾燥機の電気代のピークが梅雨ではなく、3〜4月だったこと。我が家の場合、梅雨の6月(66 kWh)より、花粉が飛ぶ3月(230 kWh)・4月(237 kWh)のほうが、3倍以上も多く使っていました。
理由はたぶん花粉です。3〜4月は外に干したくない(花粉が付くので)から、ほとんどを浴室乾燥にまわしている。一方で梅雨は、雨さえ降っていなければ外に干せる日もあって、思ったほど浴室乾燥の出番が多くありません。「部屋干し=梅雨が一番大変」という思い込みは、データで見ると半分くらい外れていました。
【電気代】梅雨〜夏で、エアリーの電力はどう動くか
エアリー本体(HEMSの「快適エアリー用」回路)の消費電力も、梅雨入りを境にはっきり動きます。
| 2025年 | 快適エアリー用の使用量 | 電気代の目安 |
|---|---|---|
| 5月 | 34.5 kWh | 約1,089円 |
| 6月(梅雨) | 203.3 kWh | 約6,321円 |
| 7月 | 383.0 kWh | 約12,365円 |
| 8月 | 380.7 kWh | 約12,153円 |
5月の34.5 kWhから、梅雨に入る6月は203.3 kWhへと、約6倍に跳ね上がります。除湿と冷房が本格的に動き出すぶん、電気代も一気に増える。ここは覚悟しておきたいポイントです。
※ 我が家は太陽光(9.72kW)と蓄電池があるので、日中のエアリーは太陽光の自家消費でまかなう時間帯もあります。上の電気代はHEMS表示の概算で、実際の持ち出しはこれより小さくなります。エアリー全体の年間消費は、別の記事で詳しく公開しています。

【カビ・結露】3年住んで、梅雨に困ったことはあったか
正直に言うと、快適エアリーによって、梅雨のジメジメ感が「ゼロ」になるわけではありません。それでも、3年住んで、押し入れも窓まわりも浴室も、カビで困ったことは一度もありません。相対湿度は60%前後でも、絶対湿度(水分の量そのもの)が低く保たれていて、しかも家じゅうの空気が動いている。このあたりが効いているのだと思います。結露も、梅雨はもちろん冬も含めて、ほとんどありません。
【追加対策】エアリーで足りない湿度は、置き型除湿機で補うことにした
ただ、もっとしっかり湿度を下げたい日があるのも本音です。我が家は1階を快適エアリーにすると決めていましたが、念のためエアコン用の取付スペースだけは設置してもらっていました。最初はそこへ、壁掛けタイプのダイキン「カライエ」を付けようかと迷っていました。

ただ、付けるとなると場所がけっこう目立つこと。さらに調べていくと、夏の高い湿度には、壁掛けのデシカント式よりコンプレッサー式の置き型除湿機のほうが効率がいいと分かりました。この2つが決め手で、最終的にシャープの「CV-T190」(コンプレッサー式の衣類乾燥除湿機)を購入しました。
エアリーに置き型の除湿機を足すと、リビングの湿度と部屋干しの電気代がどう変わるのか。設置の前後を、いまと同じ温湿度計とHEMSで実測して、いずれ別の記事にまとめる予定です。

まとめ:梅雨のエアリーは「除湿+温度の安定」、足りない分は除湿機で補う
温湿度計3か所とHEMSで梅雨の快適エアリーを実測してみて、分かったのは次の3つです。
- 除湿はちゃんと効いている(外気から絶対湿度で約28%カット)。
ただし相対湿度は60%前後どまりで、カラッとはしない。 - 本当の強みは温度の安定。外気40.5℃でも室内26.5℃。カビ・結露も3年間ゼロ。
- 部屋干しは浴室乾燥機(電気)併用で割り切る。梅雨の電気代は月1,800円台。
意外にも、花粉期の3〜4月のほうが高かった。
「梅雨の除湿に万能なわけではないけれど、家全体の湿気管理と温度の安定では、しっかり頼れる」。これが3年使ってみた、我が家の結論です。エアリーをもっと総合的に知りたい方は、こちらもどうぞ。







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