こんにちは!vanbiです。
オール電化で太陽光と蓄電池まで入れた我が家。電気のプランは、夜が安い時間帯別プランが当然で最安だとずっと思い込んでいました。
ところが直近2年分の電気消費量からシミュレーションしたら、思い込みと逆の結論になりました。今回は、関西電力の「はぴeタイムR」をやめて、一般的な料金体系である「従量電灯A」へ切り替えた、私の実体験を記事にしていきたいと思います。
- 我が家は時間帯別の「はぴeタイムR」をやめ、規制料金の「従量電灯A」へ切替。
- 2026年6月の単価・同じ使い方なら、「はぴeタイムR」より年約4,600円安くなりそう。
深夜割引のある「eスマート10」と比べてもわずか年約950円だけ「従量電灯A」が安くなりそう。 - ただしこの差の半分くらいは、燃料費調整による一時的なもの。
燃料が平常化すれば「従量電灯A」→「eスマート10」へ逆転し得る。 - 「従量電灯A」↔︎「eスマート10」は無料でいつでも変えられる。
だからとりあえず最安でシンプルな「従量電灯A」にしました!
※ 2026年6月時点の単価で、我が家(オール電化+太陽光9.7kW+蓄電池12kWh・買電は少なめ)の条件での話です。燃料費調整は毎月、再エネ賦課金は年度ごとに変わるので、最新の単価は各社の公式で確認してください。
なぜ我が家は昼にほとんど買わず、夜に電気が偏るのか
プランの話に入る前に、我が家の使い方の前提を説明させてください。これがプラン選びの全てを決めるからです。
直近12か月(2025年7月〜2026年6月)の買電を時間帯で割ると、こうなりました。
| 時間帯バンド | 年間kWh | 割合 |
|---|---|---|
| ナイト(深夜) | 約2,160kWh | 約68.0% |
| リビング(朝晩) | 約976kWh | 約31.0% |
| デイ(昼) | 約42kWh | 約1.3% |
| 合計 | 3,178kWh | 100% |
昼の買電がたったの1.3%。理由はシンプルで、昼は太陽光で発電した電気をそのまま家で使う自家消費で使っているからです。冬期や天候の悪い日を除き、日中はほぼ電力会社から買っていません。

逆に夜が68%まで膨らむのは、蓄電池12kWhだけでは、空調や冷蔵庫などの待機電力をまかなえず、ある一定は買電が発生するからです。
それに加えて、天候が悪い日は、日中の発電量が足りず自家消費が作動しないため、①蓄電池の夜間充電、②エコキュートの夜間沸き上げ、が電気料金の安い深夜に動作します。太陽光+蓄電池+エコキュート世帯の、よくある形だと思います。
このあたりの背景は、それぞれ実測記事で詳しく書いています。




24か月の検針実データ|冬に上がって、夏に下がる
電気プランの変更判断の土台にしたのは、2024年11月から2026年6月までの「はぴeみる電」の料金・使用量データです。全部を並べると巨大な表になるので、代表的な月だけ抜粋しています。
| 年月 | 総kWh | うちナイト | 実請求 |
|---|---|---|---|
| 2025/01(真冬) | 727 | 431 | 20,253円 |
| 2025/03(春先) | 668 | 420 | 17,081円 |
| 2025/08(真夏) | 135 | 106 | 5,142円 |
| 2026/01(真冬) | 569 | 373 | 15,755円 |
| 2026/06(初夏) | 69 | 46 | 3,961円 |
(実請求は税込・はぴeタイムR)
はっきり出ているのは、冬と夏の落差です。冬は暖房で700kWh近くまで跳ね、夏や端境期は70〜130kWh台まで沈む。年間では3,178kWh、月平均265kWhと、オール電化世帯としてはむしろ買電が少ないほうです。太陽光と蓄電池が効いている証拠でもあります。
実請求の年間合計は96,158円でした。この、買電が少ないという事実が、あとで効いてきます。

3プランを並べて比較する|はぴeタイムR・eスマート10・従量電灯A
候補は3つ。今の「はぴeタイムR」、関電の自由料金の主力「eスマート10」、そして規制料金の「従量電灯A」です。単価は2026年6月時点・税込で、関西電力の公式表記で確認しています(公式は「○円○銭」表記なので、ここでは小数に直しています。例:基本料金2,409円40銭→2,409.40円)。
| 項目 | はぴeタイムR | eスマート10 | 従量電灯A |
|---|---|---|---|
| 種別 | 自由・時間帯別 | 自由・時間帯別 | 規制・3段 |
| 基本(最低)料金 | 10kWまで2,409.40円 | 6kWまで1,302.40円 | 最低料金522.58円 |
| 夜の単価 | 15.37円 | 15.53円 | (時間帯区分なし) |
| 朝晩の単価 | 22.80円 | 27.36〜30.11円 | (時間帯区分なし) |
| 段階単価 | (段階制なし) | (段階制なし) | 20.21/25.61/28.59円 |
| デマンド課金 | 10kW未満なら定額 | 6kW超で基本UP | なし |
ぱっと見、夜の単価ははぴRもeスマもほぼ同じ。違いは基本料金です。はぴRは10kWまで月2,409円と、3つの中でいちばん重い。買電が少ない我が家にとって、この基本料金が地味に効いてきます。なお、はぴRにはオール電化の「電化割引」が5%(基本+電力量、燃調除く)付きますが、それを含めても基本料金の重さは残りました。
年額を試算してみた|3プランはいくらになるか
24か月の検針データで自作の計算モデルを組み、3プランの年額を試算しました。精度の確認として、はぴRのある月を計算したらモデル3,962円に対して実請求3,961円。誤差1円でした。
こちらの計算モデルを利用して、単価を2026年6月でそろえ、同じ使い方をした場合の年額がこちらです。
| プラン | 年額(概算) | はぴR比 |
|---|---|---|
| はぴeタイムR | 約103,936円 | 基準 |
| eスマート10 | 約100,278円 | 約-3,658円 |
| 従量電灯A | 約99,326円 | 約-4,610円 |
結果は、はぴR>eスマ>従量A。どれもはぴRより安く、買電が少ない我が家には、はぴRの基本料金が重すぎたということです。最安は従量電灯A。といってもeスマとの差は年952円しかなくて、圧勝というより僅差の首位です。
従量Aが最安、と言い切れない4つの注意点
この試算には、注意点が4つあります。すごく細かいですが、電気代の最安を目指したい方はよく確認してください。
注意点1:従量A優位の半分は燃調の一時要因
2026年6月分の燃料費調整は、規制料金(従量A)が2.24円/kWh、自由料金(はぴR・eスマ)が2.97円/kWh(いずれも毎月改定)。この0.73円の差は、規制料金側だけが燃調の上限に張り付いているために生じている一時的なものです。関西電力の公式資料でも、平均燃料価格が上限(40,700円/kl)を超えたため上限値で算定した、と注記されています。
この0.73円×3,178kWh=約2,320円。つまり従量Aの優位の約半分は、この一時要因で説明がつきます。燃料価格が平常化してこの差が消えると、従量Aは99,326+2,320=約101,646円となり、不変のeスマ100,278円に最安の座を明け渡します。だから正確には、2026年6月の条件でこそ従量Aが僅差で最安、ということです。ずっと勝ち続けるわけではありません。
注意点2:eスマの月額は推計|真冬は逆に高い月もある
eスマ10の年額は、じつは推計です。正確に出すには30分ごとのデータや直近12か月の最大需要電力、夏季13〜16時の使用量が要るのですが、そこまでは再現できていません。実際、真冬の1〜3月はeスマがはぴRより少し高くなりそうです(月150〜450円ほど)。毎月かならず得になるわけではない、ということです。
注意点3:従量Aは冬がデコボコ
従量Aは段階制です。春夏秋は月1,400〜1,900円ほど安い。ところが真冬は逆。300kWhを超えた分は28.59円、燃調と再エネ賦課金を足すと実質約35円/kWhに跳ねます。冬は600kWh近く使うので、この高単価帯にがっつり乗る。年間トータルで見れば安いという話で、冬単月だけ切り取れば割高、ということです。
注意点4:eスマにはデマンド課金がある
eスマ10は最大需要電力が6kWを超えると基本料金が上がります。我が家はすでに最大需要が6kWに達していて、超えればeスマの優位はさらに縮みます。先ほどの100,278円も6kW以内が前提なので、超過する月があれば従量Aとの差952円はもっと開く(=従量Aが有利になる)方向です。
一方、従量Aにデマンド課金はありません。契約条件は最大需要容量6kVA未満。我が家の6kW(有効電力)と契約上の6kVA(皮相電力)は厳密には別物ですが、申込は受理されたので今は条件内のはず。使用が増えると外れるかも、とだけ頭に置いています。
我が家の最終判断と運用|従量Aへ、ただし可逆で
以上を踏まえた我が家の判断は、こうです。
2026年6月の条件で最安、しかもシンプルでデマンド課金なし。規制料金だから廃止される心配もありません。ベストを狙うより、いま選んで損が小さく、間違えても戻せることを優先しました。
関電の燃料費調整、規制と自由の差を毎月チェック。この差が縮んだら、eスマ10へ移る合図です。従量A⇔eスマ10は無料でいつでも変えられるので、慌てる必要はありません。
従量Aの弱点は冬の高単価。そこでエコキュートの沸き上げを昼(太陽光)へ寄せ、夜の系統充電を減らします。これで冬の300kWh超を少しでも削る作戦です。
もう一つ、地味だけど効くのが支払い方法です。関電には口座振替割引が月55円(年660円)ありますが、我が家は三井住友プラチナプリファードで支払い、約1%の還元を取っています。年96,158円なら約960円相当。口座振替割引より得なので、カード払いを選びました。電気代のような固定費こそ、還元率の高いカードに集約する価値があります。

向く人・向かない人
我が家の例から広げると、規制料金の従量電灯Aが向く人・向かない人はこう分けられます。
- 太陽光+蓄電池で昼の買電が少なく、買電量そのものが少なめの世帯
- 時間帯別の高い基本料金がもったいないと感じている世帯
- プランを難しく考えず、シンプルで戻せる選択をしたい人
- デマンド課金のリスクを避けたい(最大需要が6kW付近にある)世帯
- EV導入など、夜間の買電が今後大きく増える予定の世帯
- 冬の暖房で買電が極端に多く、300kWh超の高単価が重くのしかかる世帯
- 燃料費が平常化しても自由料金で攻めたい人(その場合はeスマ10が有力)
まとめ
我が家は、はぴeタイムRをやめて従量電灯Aへ切り替えました。2026年6月の単価・同じ使い方なら、はぴRより年約4,600円安く、eスマ10ともわずか年952円差の僅差で最安。買電が少ない我が家には、時間帯別の基本料金が重すぎたというのが最大の理由です。
ただ、従量Aがずっと正解とは思っていません。優位の半分は燃調の一時要因だし、燃料が平常化すればeスマ10に逆転される。冬は割高だし、EVを入れれば真逆になる。だからいつでも無料で戻せるのを前提に、とりあえず最安でシンプルな従量Aにして、燃調の差を見ながら必要なら乗り換える。そういう構えでいます。
大事なのは金額そのものより、自分の検針票を自分で集計して、自分の条件で判断すること。同じオール電化でも、太陽光や蓄電池の有無、EVの有無で答えはまるで変わります。この記事が、あなたの家ならどうかを考える材料になれば嬉しいです。







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