我が家は快適エアリーを1階だけに入れています。冬の暖房としてちゃんと効くのか、エアリーのない2階の寝室は寒くないのか。採用を考えている人がいちばん気になるところだと思います。
昨冬は各部屋の吹き出しを使わず、床下(ベース)だけを24℃にして24時間つけっぱなしにしていました。温風が体に当たるのも、乾燥するのも苦手だからです。この使い方で、昨冬(2025〜2026年)の室温をSwitchBotの温湿度計4台で15分ごとに記録し、HEMSに蓄積されていた入居以来4回ぶんの冬の消費電力とあわせて分析しました。
- リビングの平均は19.2℃。20℃を下回っていた時間が68.0%
- 無暖房の2階寝室は、朝6〜8時の平均が14.9℃。それでも寒さは感じなかった
- 床下は月平均18.6〜19.0℃で、ほとんど変わらない
- 冬4カ月の快適エアリーは1,274kWh(HEMSの計算で約3.6万円)。家全体の30.2%
数字だけ見ると室温が低めですが、家の中で長袖を着ていれば、床下24℃だけでも程よく暖かい冬でした。温風が苦手な人には合っている使い方だと思います。
計測した条件
| 住宅 | セキスイハイム スマートパワーステーションFR GREENMODEL(2022年入居) |
| エリア | 関西エリア(省エネ基準6地域) |
| 延床 | 約120㎡(約36坪)・3人家族・オール電化 |
| 空調 | 1階のみ快適エアリー。2階は各室の個別エアコン |
| 運転 | 床下(ベース)24℃で24時間連続。部屋の吹き出しは使わない |
| 計測 | SwitchBot温湿度計4地点(リビング・屋外・床下・寝室)を15分間隔で記録 |
| 期間 | 2025年12月1日〜2026年3月31日(121日) |
| 電力 | HEMS(スマートハイム・ナビ)の回路別データ |
なお、リビングの温湿度計だけは記録が途切れていて、2026年2月13日〜27日と3月22日以降のデータがありませんでした。そのため、リビングの数字は、それ以外の期間(96日分)で計算しています。屋外の温湿度計は2階ベランダの日陰に置いているので、気象庁の観測値とは一致しません。
冬の室温はどうだったか
まずは月ごとの平均です。
| 月 | リビング | 寝室 | 床下 | 屋外 |
|---|---|---|---|---|
| 12月 | 19.6℃ | 16.4℃ | 18.9℃ | 9.3℃ |
| 1月 | 18.7℃ | 14.4℃ | 18.6℃ | 5.7℃ |
| 2月 | 18.6℃ | 16.1℃ | 18.9℃ | 8.3℃ |
| 3月 | 19.7℃ | 17.9℃ | 19.0℃ | 10.9℃ |
リビングは平均19.2℃。20℃を下回る時間が68%
96日ぶんの平均は19.2℃で、最低は12.9℃、最高は24.1℃でした。20℃を下回っていた時間が68.0%、18℃を下回っていた時間も17.6%あります。

朝7時がいちばん低く、14時がいちばん高い
1日の中での変化は小さく、いちばん低い朝7時が17.9℃、いちばん高い14時が20.4℃で、差は2.5℃です。床下から1階をゆっくり温めているので、エアコンのようにすぐ暖かくはなりません。そのかわり、朝起きたときに部屋が冷えきっていることもありません。
外の気温にもあまり左右されず、外気が1℃下がってもリビングは0.27℃しか下がりませんでした(日ごとの平均で比較)。ただ、下がりにくい分だけ上がりにくくもあって、日中(9〜21時)だけで見ても20℃未満の時間が50.8%ありました。
我が家は家の中でも長袖の普段着で過ごしていて、この室温で程よく暖かいと感じていました。ただ、家では半袖で過ごしたい人には物足りないと思います。
2階の寝室は無暖房で、朝14.9℃
2階は快適エアリーではなく、部屋ごとのエアコンです。昨冬は寝室のエアコンを一度も暖房で使いませんでした。その寝室の朝6〜8時の平均が14.9℃でした。朝のいちばん低い温度を121日ぶん数えると、こうなります。
| 朝6〜8時の最低 | 日数 |
|---|---|
| 18℃以上 | 14日 |
| 15℃未満 | 72日 |
| 12℃未満 | 18日 |
| 10℃未満 | 1日 |

いちばん低かったのは2026年2月9日の9.3℃
WHO(世界保健機関)は冬の室温を18℃以上にするよう勧めていますが、それを満たした朝は14日だけでした。

それでも、寝室で寒さを感じたことはありません。大きいのは、リビング階段で1階の暖かい空気が2階まで上がってくることだと思います。無暖房でも、寝室の1日の最低温度は外気より平均10.1℃高くなっていました。

1階の暖かい空気は、ここを通って2階へ上がってくる

床下は18〜19℃でほぼ一定
床下の温湿度計は、冬のあいだ13.0〜22.0℃の間で動き、平均は18.9℃でした。月ごとの平均は18.6〜19.0℃で、外気の月平均が5.7℃まで下がった1月もほとんど変わっていません。外気が1℃下がっても、床下は0.09℃しか下がりませんでした(日ごとの平均で比較)。

この下の空間が18〜19℃で安定していた
設定は24℃なのに、床下は19℃前後です。温湿度計は吹き出し口ではなく床下の空間に置いているので、設定温度がそのまま出るわけではありません。我が家では、設定24℃で床下が18〜19℃、リビングが19℃台という関係でした。
設定温度と実際の室温のずれは、夏の冷房でも起きています。

外気が−2.1℃の日、リビングは最低14.9℃
昨冬、屋外の温湿度計が0℃を下回った日は10日ありました。いちばん冷えたのは2月8日と9日の−2.1℃で、その前後1週間はこうでした。
| 日付 | 外気 最低 | リビング 最低 | 寝室 最低 | 床下 最低 |
|---|---|---|---|---|
| 2月5日 | 1.5℃ | 17.8℃ | 13.4℃ | 17.4℃ |
| 2月6日 | 3.2℃ | 17.7℃ | 14.4℃ | 15.7℃ |
| 2月7日 | 4.2℃ | 17.9℃ | 14.4℃ | 17.5℃ |
| 2月8日 | −2.1℃ | 15.9℃ | 10.4℃ | 16.1℃ |
| 2月9日 | −2.1℃ | 14.9℃ | 9.3℃ | 16.0℃ |
| 2月10日 | −0.5℃ | 16.3℃ | 11.2℃ | 16.3℃ |
| 2月11日 | 5.1℃ | 18.3℃ | 14.9℃ | 17.9℃ |

外気・リビング・寝室を15分ごとに記録した
外気が−2.1℃まで下がった2日間、リビングの最低は15.9℃と14.9℃でした。ほかの日より3℃ほど低い数字ですが、家の中でも長袖を着て過ごしているので、はっきり寒いと感じた覚えはありません。寝室は9.3℃まで下がりましたが、床下は16℃台で止まっています。
電気の使用量と乾燥
冬4カ月の快適エアリーは1,274kWh・約3.6万円
HEMSの回路別データで、12〜3月の4カ月を4シーズンぶん比べました。
| 冬(12〜3月) | 快適エアリー | 家全体 | エアリーの比率 | 浴室乾燥機 |
|---|---|---|---|---|
| 2022〜2023年の冬 | 1,680kWh | 4,173kWh | 40.3% | 276kWh |
| 2023〜2024年の冬 | 1,796kWh | 4,500kWh | 39.9% | 391kWh |
| 2024〜2025年の冬 | 1,748kWh | 4,757kWh | 36.7% | 594kWh |
| 2025〜2026年の冬 | 1,274kWh | 4,213kWh | 30.2% | 654kWh |

昨冬の1,274kWhは、前の冬より27%少なくなっています。はっきりと記憶がないのですが、それ以前の冬より設定温度を1℃以上下げて、24℃にしたのが効いているのだと思います。
逆に増え続けているのが浴室乾燥機で、4シーズンで276kWhから654kWhへ、2.4倍になりました。
円に直すと、HEMSの料金計算では昨冬4カ月の快適エアリーが35,575円、月あたり約8,900円でした。前の冬は49,584円です。ただしこれは、使った電気すべてに料金の単価を掛けた計算上の金額です。太陽光や蓄電池でまかなった分も含んでいるので、実際に払った電気代とは一致していません。
家全体の電気代は、こちらの記事にまとめています。


湿度は40%台で、30%を下回った時間はゼロ
快適エアリーの冬の不満でよく挙がるのが乾燥です。我が家は暖房を入れる時期から加湿器(ダイニチ HD-LX)を使っていて、昨冬のリビングの湿度はこうでした。
| 月 | 平均湿度 | 40%未満の時間 |
|---|---|---|
| 12月 | 48.7% | 0.8% |
| 1月 | 42.3% | 21.7% |
| 2月 | 43.3% | 16.6% |
| 3月 | 43.4% | 22.3% |
どの月も平均は40%台で、30%を下回った時間は一度もありませんでした。加湿器を置く前は33%まで下がっていたので、加湿器の効果は大きいです。部屋に温風を出さない使い方なので、もともと乾きにくいのもあると思います。

メーカー推奨の「おすすめタイマー」を使っていない理由
ここまでの数字は、メーカーの推奨とは違う使い方で取ったものです。快適エアリーの取扱い資料には、こう書かれています。
冬期のおすすめタイマー運転は必須となります。キープ運転により建物の保温をしておくことで、通常運転時の暖房効果が高まります。
おすすめタイマーは、ふだんの運転と、設定より5℃低い弱運転(キープ運転)を自動で切り替える機能です。すべての系統がキープ運転になっているときは、夜23時〜朝7時に床下を設定より3℃高い温度で温め続けて、翌朝に備えます(暖房運転の場合)。
入居したころは、この推奨どおりタイマー運転にしていました。ただ、夜中に床下を設定より3℃高い温度で温め続けるので、電気代が高いという印象が残り、つけっぱなし(24℃固定)に変えました。

ベース(床下)の系統「C」だけを暖房24℃で運転し、部屋の吹き出しは使っていない
部屋の吹き出しを止めているのは、温風が体に当たるのと、吹き出しを使うと乾燥するのが苦手だからです。資料には「ベース(床下)の設定温度は、LDKなど主要室の設定温度+1℃を目安にして設定」ともあるので、部屋の吹き出しを使わない我が家の使い方は、メーカーの想定から外れています。吹き出しやおすすめタイマーを使う場合は、室温も電気の使用量も、この記事の数字とは変わってくるはずです。
まとめ
快適エアリーを床下24℃だけで回した昨冬は、リビングの平均が19.2℃と、数字の上では低めでした。それでも長袖で過ごしていれば程よく暖かく、無暖房の2階の寝室も寒さは感じませんでした。乾燥への対策だけは必要ですが、冬はまさに「あったかハイム」で、快適に過ごすことができました。
以上、誰かの参考になれば幸いです。








コメント