家づくりの情報を集めていると、「気密や断熱のためには、窓は少ないほうがいい」という意見をよく見かけます。それでも我が家は、窓を減らしませんでした。
家の中にいても外とのつながりを感じられて、ちょうどいい光が入ること。窓は、住み心地を左右する大事な要素だと思っているからです。
セキスイハイムの窓は、カタログに載っている規格の種類とサイズから選びます。我が家(2022年入居)が採用した窓は22カ所。間取り図と一覧で配置を示し、それぞれを選んだ理由と、住んで感じたことを紹介します。
- 窓は22カ所。大きさの違いも分けて数えると8種類で、すべてカタログの規格品
- 透明なのは6カ所だけ。残りの16カ所はカスミ(型板)ガラスにして、カーテン類を付けているのは2カ所だけ
- 道路に面した南は壁を多めにして、縦すべりの小さな窓4つで光と風だけ取り入れた
- LDKの外とのつながりは、東の掃き出し窓2カ所に集めた
- 後悔は、その東の掃き出し窓をペアガラスにしたこと。樹脂サッシ+トリプルガラスにしてもよかった
窓の数は減らさずに、窓ごとに「外を見る窓」と「光と風だけ入れる窓」を分けた、というのが我が家の窓計画です。
我が家の前提
| 住宅 | セキスイハイム スマートパワーステーションFR GREENMODEL(2022年入居) |
| エリア | 関西エリア |
| 延床 | 約120㎡(約36坪)・2階建て |
| 窓 | 22カ所(1階12・2階10) |
| サッシ | アルミ樹脂複合サッシ(ペアガラス)が21カ所 2階のバルコニーの出入り口だけ樹脂サッシ(トリプルガラス) |
| 気密 | C値1.97 |
気密測定の結果(C値1.97)は、LDKの記事に書いています。

セキスイハイムの窓は、カタログの規格から選ぶ
セキスイハイムの窓は、大きさも形も自由に決められるわけではありません。打ち合わせのときにもらったカタログには、引き違い窓・縦すべり窓・FIX窓・テラスドアなどの種類ごとに、選べるサイズと取り付ける高さが決まった一覧が載っています。その中から選んで、配置していきます。

たとえば、我が家にいちばん多い「腰高窓(カタログの表記はK高窓)」は、窓の下端が床から1,014mm、高さが1,081mmです。掃き出し窓の「トールZ」は下端が12mmで、ほぼ床と同じ高さから開きます。2階のバルコニーに出る「トールB」は、下端が99mmです。
カタログには、ほかにもピクチャーウィンドウやホライゾンウィンドウ、ハイサイドライトなど、もっと多くの種類が載っています。我が家が使ったのは、その中のごく一部です。なお、カタログは2021〜2022年の打ち合わせのときのもので、今の商品とは違う場合があります。
採用した窓22カ所の一覧

1階(12カ所)
| 番号 | 場所 | 種類 | 向き | ガラス |
|---|---|---|---|---|
| 1・2 | キッチン | 正方形(小)×2 | 北 | 型板ガラス |
| 3 | 和室 | 引き違い(中) | 北 | 型板ガラス |
| 4 | トイレ | 縦すべり(縦長) | 西 | 型板ガラス |
| 5 | 玄関まわり | 縦すべり(縦長) | 西 | 型板ガラス |
| 6 | 玄関まわり | 縦すべり(縦長) | 南 | 型板ガラス |
| 7〜10 | リビング | 縦すべり(縦長)×4 | 南 | 型板ガラス |
| 11・12 | LDK | 掃き出し×2 | 東 | 透明 |
2階(10カ所)
| 番号 | 場所 | 種類 | 向き | ガラス |
|---|---|---|---|---|
| 13 | 洗面脱衣室 | 正方形(大) | 北 | 型板ガラス |
| 14・15 | 書斎 | 縦すべり(短い)×2 | 北 | 型板ガラス |
| 16・17 | 主寝室 | 縦すべり(短い)×2 | 東 | 透明 |
| 18 | 主寝室 | 掃き出し | 南 | 透明 |
| 19 | 2階ホール | ベランダ窓(樹脂トリプル) | 南 | 型板ガラス |
| 20 | 子供部屋 | 縦すべり(縦長) | 東 | 型板ガラス |
| 21 | 子供部屋 | 引き違い(大) | 南 | 透明 |
| 22 | トイレ | 縦すべり(縦長) | 西 | 型板ガラス |
種類ごとに数えると、こうなります。
| 種類 | カタログの名前 | 数 |
|---|---|---|
| 縦すべり(縦長) | 縦すべり窓 K高窓 | 9 |
| 縦すべり(短い) | 縦すべり窓 Yキッチン | 4 |
| 掃き出し | 引き違い トールZ・トールB | 3 |
| 正方形(小) | スクエアウィンドウ 600 | 2 |
| 正方形(大) | スクエアウィンドウ 900 | 1 |
| 引き違い(大) | 引き違い K高窓 1800 | 1 |
| 引き違い(中) | 引き違い K高窓 1350 | 1 |
| ベランダ窓 | トールB 900(樹脂トリプル) | 1 |
縦すべり窓が13カ所で、全体の半分以上を占めています。2階は特に縦すべりが中心です。


22カ所のうち、透明な窓は6カ所だけ
表を見るとわかるとおり、我が家の窓は16カ所が型板ガラスです。透明なのは、LDKの東の掃き出し窓2カ所と、2階の主寝室の3カ所、子供部屋の引き違い窓の、あわせて6カ所だけです。
型板ガラスは、表面の凹凸で外を見えにくくしたガラスで、我が家の図面では「カスミ」と書かれています。すりガラスと呼ばれることも多いのですが、表面を削って曇らせる「すり板ガラス」とは作り方が違います。
型板ガラスを多くした理由は単純で、レースやカーテンがなくても過ごせて、明るく、費用も抑えられると考えたからです。
特に南は道路に面しているので、1階の窓が透明だと人の目が気になります。1階の南は型板ガラスにしたので、道路側の視線は気になりません。実際、型板ガラスの16カ所のうち、カーテン類を付けているのは2カ所だけです。和室の窓(3番)のカーテンと、2階のバルコニーの出入り口(19番)のロールカーテンです。
夜はどうかというと、照明をつけたときに、外から人の形がかすかに見えます。ただ、夜に家のまわりを歩いてみても、家の中の様子がわかるほどではありません。我が家では、これで十分だと感じています。
また、22カ所のうち11カ所は、ガラスに網が入った網入りガラスです。準防火地域などでは、隣家や道路に近い窓に網入りガラスなどを使うことが、建築基準法で決められているためです。どの窓が網入りになるかは、建てる土地の地域と、隣地や道路からの距離で変わります。

型板ガラスで、外ははっきり見えないが光は入る
窓を減らすのではなく、見られたくない方向の窓を型板ガラスにする。これで、光は入れつつ、人の目を気にしなくていい窓計画を立てられました。
南は壁を多めに。縦すべり窓4つで光と風だけ
リビングの南には、縦長の縦すべり窓を4つ並べています(7〜10番)。営業担当からは、南面に「フォーカルウィンドウ」を入れる案も出ていました。縦長の窓を4枚並べて1つの枠に収めた、背の高い大きな窓です。提案の図面では幅1,800mmで、カタログでは高さ1,868mm、窓の下端は床から227mmです。

実際には採用せず、小さな縦すべり窓4つにした
(出典:セキスイハイムの提案資料)
それでも小さな窓にしたのは、道路側で人の目が気になることと、南の日差しが強すぎると思ったからです。南面は壁を多めにして、窓は採光と通気のためと割り切りました。

型板ガラスで、道路側なので壁を多めにした
南の窓は小さくしましたが、リビングが暗いと感じることはありません。夏などは東の掃き出し窓と南の縦すべり窓4つから光が入りますし、暗いときは8灯あるダウンライトをつけます。ダウンライトの数と費用は、照明の記事にまとめています。

LDKの開放感は、東の掃き出し窓2カ所に集めた
LDKで透明の大きな窓は、東にある掃き出し窓2カ所だけです(11・12番)。床とほぼ同じ高さから開く「トールZ」で、開放感がほしくて東に大きく取りました。リビングの南を壁多めにした分、外とのつながりはこの2カ所が担っています。
入居して半年後に、この窓の外へウッドデッキを後付けしました。デッキの高さを窓の下端に合わせたので、リビングからそのまま外に出られます。

写真はバーチカルブラインドを閉めた状態

冬は朝日がリビングの奥まで届いて、気持ちのいい窓です。ただ、この大開口は我が家の窓でいちばんの弱点でもあります。夏は朝から日差しが床に届いて暑く、冬の朝は窓際がひんやりします。
夏の朝日は、入居後に外側へシェードを付けて防いでいます。

2階は縦すべり窓が中心
2階の窓は、バルコニーに出る窓と子供部屋の引き違い窓を除けば、ほとんどが縦すべり窓です。
縦すべり窓は、引き違い窓よりも開けるのが少し手間です。それでも多く選んだのは、開けたときに窓の全面で風を通せることと、閉めたときに引き違い窓よりも気密を確保しやすいと考えたからです。引き違い窓は、開けても窓の半分しか開きません。
書斎は北に、短い縦すべり窓を2つ
書斎は、大きな窓で開放感を出すよりも、ほどよくこもれるくらいがちょうどいいと考えました。大きな窓を1枚にするのではなく、高さの低い縦すべり窓を北に2つ並べています(14・15番)。

高さの低い窓を2つ並べた

洗面脱衣室は、正方形の大きな窓
洗面脱衣室は北側ですが、正方形の大きな窓(13番)にしました。日中は照明をつけなくても十分明るいです。水回りを2階にまとめたので、1階に置くよりも外からの視線を気にせずに済みました。

主寝室と子供部屋
主寝室は、東に短い縦すべり窓を2つ(16・17番)、南にバルコニーへ出る掃き出し窓(18番)を置きました。どれも透明です。南はバルコニーをはさむので、透明にしても人に見られる心配はあまりありません。それなら外が見えるほうがいい、と考えました。
子供部屋の窓は、大きな引き違い窓(21番)で、これも透明です。はっきりした理由があったわけではありませんが、子供は外を見たいだろうと思いましたし、これだけ大きな窓を型板ガラスにするイメージが湧きませんでした。バルコニー側には、通風のため型板ガラスの縦すべり窓(20番)がひとつあります。

天窓・高窓・地窓は使わなかった
天窓は、階段の上につけることを検討していました。ただ、我が家のスマートパワーステーションでは採用できませんでした。
高い位置の窓や、床に近い低い位置の窓も候補にはありました。打ち合わせのときのカタログを見返すと、腰高窓より背の高い「K高窓ハイ」と、床の近くに付ける「オーニング地窓」にマーカーが引いてあります。つけたほうがいいかもしれないと考えて、自分で印をつけたのだと思います。
結局、型板ガラスの窓で人の目を気にしない計画が立てられたので、どちらも採用しませんでした。
ペアガラスと樹脂トリプル、同じ家で比べると
我が家の窓で、樹脂サッシのトリプルガラスは、2階のバルコニーの出入り口(19番)だけです。これは、営業担当から「追加費用なしで、ベランダの窓だけ樹脂トリプルにできる方法がある」と提案されたものです。どういう仕組みだったのかは、よくわかっていません。追加費用がかからないなら、とお願いしました。同じことができるかは、担当者に確かめてみてください。

我が家で唯一の樹脂サッシ+トリプルガラス
この窓は2階の通路にあるので、寒さを直接感じる場面は多くありません。それでも、ペアガラスの窓と比べると、冷気は格段に感じにくいと思います。場所も大きさも違う窓どうしですが、同じ家で両方を使っての実感です。
だからといって、小さな窓まで全部トリプルにすべきだったとは、今でも思いません。ただ、東の大きな掃き出し窓だけは、樹脂トリプルにしてもよかったと思っています。
建てるときは、全体の費用が膨らんでいく中で、さらにお金をかけて樹脂トリプルにしようとは思えませんでした。アルミ樹脂複合のペアガラスでも暖かいのでは、という思いもありました。大きな引き違い窓をトリプルにすると、重くて開け閉めしにくかったかもしれません。
トリプルにすればよかったと思うのは、冬の冷えのためです。夏の朝日はシェードで防げているので、窓の性能とは分けて考えています。冬のリビングの室温は、別の記事で実測しています。

東の大開口の後悔は、ほかの設備の後悔と一緒に別の記事でもまとめています。

窓は開けるし、掃除もする
全館空調の快適エアリーがある家ですが、窓は普通に開けます。黄砂のない秋などは、窓を開けて外の空気を通したほうが気持ちいいからです。

秋は窓を開けて外の空気を通している
ただ、ほとんど開けない窓もあります。玄関の横の窓(6番)は、ほぼ採光のためだけに使っています。リビングの南の縦すべり窓のうち、東寄りの9・10番も、開けると外からの視線が部屋に直接入りやすい気がするので、ほとんど開けません。
掃除のしやすさも、窓の種類で変わります。2階の窓は基本的に縦すべり窓なので、外側にもぎりぎり手が届きます。子供部屋だけは大きな引き違い窓で、しかも透明なので、汚れが気になります。引き違いでも外側を拭けなくはありませんが、ぐっと手を伸ばすので、面倒といえば面倒です。外側は黄砂や雨で汚れていて、きれいに拭き取りきるのは難しいです。
まとめ:窓は数より先に、役割で選ぶ
「気密や断熱のためには、窓は少ないほうがいい」という意見もあります。それでも我が家は窓を減らさずに、人の目を気にせず光と風を入れられる家になりました。決め手は、窓の数より先に、窓ごとの役割を決めたことです。
4年住んで、窓の数に後悔はありません。後悔しているのは、東の大きな掃き出し窓をペアガラスにしたことです。
- 見られたくない方向の窓は、カスミ(型板)ガラスにする。我が家は16カ所のうち14カ所を、カーテンなしで使っている
- 道路に面した側は壁を多めにして、小さな窓で光と風だけ取り入れる
- 外とつながる大きな窓は、場所を絞って大きく取る。我が家ではLDKの東の掃き出し窓2カ所
- いちばん大きな窓は、断熱の仕様を上げた場合の差額まで確かめておく。我が家が後悔しているのはここ
まずは間取り図に、「どこから外を見たいか」「どの方向の視線を避けたいか」を書き込んでみてください。
以上、誰かの参考になれば幸いです。






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